ある日突然メールで、電話で、ハガキで、まったく記憶にないサイトの利用料を請求されてしまう。文面はとても脅迫めいていて、払わないと莫大な利息がつくとか、職場に請求に行くとか、手段を選ばないとか・・・。
まず宛名が自分であるかどうか確認しましょう。
架空請求の大抵は俗に言うアドレス屋から買ったメールアドレス宛に無作為に送信している場合が多いので、こちらの名前を知らないことが殆どです。
だから宛名があるかどうかは本物か偽者の重要な判断材料になるのです。
宛名が無いものは間違いなく架空請求と思っていいでしょう。
次にサイト名とURLの記載を確認しましょう。
サイトからの利用料の請求であれば、かならずサイト名とURLがあるはずです。これが無いのも架空請求と思って間違いないでしょう。
さらに債権回収会社を名乗る請求であればこれも不正とみていいでしょう。
債権回収会社は法務大臣に許可を受けた特別な会社で、出会い系サイトの利用料を回収するなどということは絶対に有り得ないからです。
とにかく無視!
それが架空の請求書だと分かったら、お金を振り込むことは当然ですが、メールをすることも、電話をすることも絶対してはいけません。
こちらの連絡先が新たに知れてしまうとさらにしつこく請求されるだけです。
なかには集団で違法な脅しをかけてくる場合もあるので、絶対にこちらからコンタクトをとってはいけません。
あなたは出会い系サイトである女の子と知り合いました。
トントン拍子に話がすすみ、写真交換となりました。
するとなかなかの美形です。
あなたはすっかり有頂天です。
会う約束を取り付け、待ち合わせ場所に行ってみると、なんと写真よりも数段可愛い子が現れました。
さらに急展開で話はどんどん進み、念願のホテルに入ることになります。
ところが、ところが・・・・
後日、あなたの携帯に電話が入ります。
「俺の女にちょっかい出したのはおまえか」
というような脅し文句が・・・。
呼び出されるまま赴くと強面のお兄さんが待っており、こちらは平謝りするも「誠意を見せろ」を脅されます。
そして泣く泣く現金を包むはめに・・・
これが典型的な美人局(つつもたせ)です。
やっかいなのが、一度で済まないことがあるのです。
二度、三度と強請られ、その度に数十万の現金を支払わされます。
百数十万を支払った挙げ句、どうにも首が回らなくなり警察に駆け込んだ例もあるほどです。
とくに相手が18歳未満だった場合は厄介です。
それだけであなたの方にも犯罪なので、きちんとしたお勤めをしている人などは解雇の危険もあり、相手の言いなりになってしまう事が多いようですが、ここは早急に公的機関に相談すべきです。